ヘアカラー

【髪バナ No.32】ダメージヘアは蘇る?②

No.31  ダメージヘアは蘇る?②
(arche+ 10月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

今回は、ヘアカラーにまつわるあれこれを書いてみたいと思います。

日本人の髪型はここのところ “外国人風” がずっとトレンドになっていますね。外国人風のゆるふわクセ毛をパーマで再現したり、アイロンやカーラーでふんわりとした前髪を作ったり…と、日本人の “外国人風” への追求はすごいです。ヘアカラーも、今年は外国人風のカラーがトレンドです。どういうものかというと、アジア人独特の髪の赤みを抑えた上でカラーを入れるというもので、透明感のある、ナチュラルな外国人風髪色ができるのです。

私が日本にいた時に勤務していた表参道のサロンでは、『カラーリスト』というポジションにいました。毎日何人ものカラーをしていて出てくる、「こういう色があればなぁ」という色を自分で調合して作り、「いい色のレシピができた!」と思って使っていると、半年〜1年後、その色が正式にメーカーから販売される…ということが何度かあり、「流行が追いついた!」と、得意げになっていたのを思い出します(笑)。
場所柄、お店には芸能人のお客さまも沢山いらっしゃいましたが、カラーリストとして、ある大物女優の旦那さんのカラーを担当する時が一番神経を使いました。その方は、カラーをした際に、頭皮にカラー剤が付着することを嫌っていましたので、帰宅後に奥様である女優さんが頭皮をくまなくチェックするのです。ほんの1mmでもカラーが付いていると、ものすごいクレームが入るので、“髪の根元まで完璧に染めつつ、頭皮には一切薬剤をつけない” 塗り方がとても上達しました。今となってはいい思い出です。
この塗り方を “ゼロタッチ(またはゼロ塗布)” といい、コームを使って、根元から綺麗にカラー剤を付けます。肌荒れや敏感肌でヘアカラーを諦めている方、またはかぶれやすいという方にもオススメです。ただ、この塗り方には技術が必要なため、かなりの練習と時間がかかり、やらない美容室が多いです。URU SALONでは、スタイリストだけでなく、アシスタントもこの技術を持っていますので、カラー剤との相性でお悩みの方は、ぜひご相談くださいね。

ダメージヘアは蘇る?①』はこちら!

【髪バナ No.29】日本のトレンドカラーについて

タイではまだまだ雨季が続きますが、日本はすっかり夏ですね。在タイ歴が長くなると四季の感覚が抜けてきてしまい、“シーズンごとのお洒落を楽しむ” 機会が無くなってしまった…という方も多いのではないでしょうか。大げさな変化でなくても、“いつものヘアカラーを少し変えてみる” だけで、印象はぐっと変わります。今年の日本のトレンドカラーが、タイの暑い季節にぴったりなので、少しこちらで紹介しますね。

今年の大きなトレンドは、ずばり “クールなネイビー” と “フェミニンなピンク” です。髪型や自分のキャラ、個性を活かしたカラーが主流となっています。例えば、クールなストレートロングヘアにネイビー系を、前髪のあるふんわりしたヘアにピンク系を合せる…といった感じです。髪型は、コンサバより、少しモードな感じをプラスすると今年っぽくなると思います。 “モード” と聞くと少し敷居の高い印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、美容師さんに相談しながら、自分に似合う “モード” を見つけるのも楽しいと思いますよ!

さてトレンドの2色ですが、個人的には、タイの暑い気候にクールなネイビーを合せるのをおススメしたいです。

今回2人のモデルさんには、URU SALONの人気メニュー、トリートメントオイル配合の “ツヤツヤカラー” に、ヒアルロン酸を追加した “新・ツヤツヤカラー” を試していただき、毛先までしっとりツヤツヤになりました。ご興味のある方はぜひお試しください!

【髪バナ No.26】春夏はナチュラルがトレンド!

すっかり酷暑まっしぐらな今日この頃…。日本ではようやく春というところでしょうか。今回は日本の2017年春夏トレンドをご紹介しますね!

まずヘアスタイルのトレンドから。春夏シーズンは、顎ラインより少し長めのボブと、セミロングのグラデーションスタイルが人気です。これらに共通しているのは、セットした感じが出ない“ナチュラルスタイル”だということです。このようなヘアスタイルは、最初にすきバサミで髪に動きを出しながら毛量を減らし、毛先も軽くした後、ゆるいパーマをかけて無造作な“ナチュラルヘア”を作りだします。


ただ、この“ナチュラルヘア”には、髪がパサついたり傷んだようにみえやすいという弱点もあります…。そこで、春夏のトレンドカラーは、この点を補うためのナチュラルなヘアカラー、“暗髪”です。5~7トーンの深みのあるダークカラーにすることで、髪色が落ち着いてキレイに見え、ツヤも出ます。これで無造作ヘアにしてもパサついたり傷んでいるようにみえなくなります。色味としてはマロンブラウン、ピンクベージュなどの春らしい暖色系がツヤも出やすく人気です。
タイでは、日本のトレンドをベースに、ショートヘアは顎ラインより上、ミディアムは結べる長さをオススメします。カラーは6~8トーンで、日本よりも若干明るめがいいと思います!
冬にかけたまま髪に残るパーマやデジパを活かして、傷んで明るくなりすぎた色をトーンダウン、さらに自然なメッシュを入れることで立体感を出すのはいかがでしょうか。夏らしくふんわり軽やかに!


セット剤には、シアバターを使った天然ワックスがオススメです。天然のシアバターなので、香りもよく、手に付いた分はハンドクリームになります。ただ、天然系のワックスはセット力が弱かったりベトつきやすいので、注意が必要ですね。

女性のツヤを引き立たせる色

3月も終わりに入ってきて春休み*
本帰国される方や、新しくタイでの生活を始められる方の入れ替わりの時期でもありますね。
長くタイにいると、あまり春っぽいことを感じなくなってきますが、タイにもタイサクラがあって、一応春はあるみたいです!

そんな中、今年の春夏カラーのトレンドが「ピンク」ということもあり、今回モデルさんのヘアカラーをピンクベージュにして撮影しました‼︎

最近は日照時間も長くなり、日差しがキラッと強くなってきました。そうすると色味がはっきり見えて、カラーが綺麗に見えるんです ^ ^
…でも、逆に顔のくすみもはっきり目立ってしまいます(´・_・`)

そこでピンク~!

ピンク色は程よく赤みが入っているので、顔全体の血色をよく見せ、顔の色がパッと明るく見えます。
さらに暗いところではしっとりしたツヤ感を出すので、ピンクの可愛らしいイメージ×艶のあるクラッシーさが女性らしさをぐっと引き立たせてくれますよ。

さらにさらに、こちらのモデルさんにはメッシュも入れてみたので、ふとした時にチラッと見せる遊び心がポイントです♪

赤味のあるカラーが苦手な方も是非「ピンク」お試しください(*^^*)

【髪バナ No.22】ツヤツヤのカラー髪②

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『ツヤツヤのカラー髪①』はこちら

おかげ様で大好評、URU SALONの“ツヤツヤカラー”ですが、今回も前回に引き続き、モデルさんのお写真で紹介します。こうやって見ると、人の髪質、髪の状態は千差万別ですね。美容師の腕の見せどころです!

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● 髪データ : 髪が細くて、少しクセ毛
● 髪の状態 : 前回施術したカラーが落ちていた。毛先は、アイロンの熱により固くパサつきがあり。
● 施術 : カラー剤は、アッシュに紫をプラスしたプラチナモーブを。イメージを変えたいとのリクエストで、少しトーンアップ。モーブはツヤ感を出してくれるのでトーンアップしてもギラギラした感じになりません。トリートメントは、3Dトリートメントにしました。髪内部に水分をプラスして、アイロンの熱などで固くなった毛先を柔らかくします。さらに、色持ちを良くしてくれる栄養分で、内側からツヤが出るような仕上がりに。ずっと触っていたくなるような手触りです♪ずっと触っていたくなるような手触りに!

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● 髪データ : 太くてしっかりした髪質、赤みの色素が強い
● 髪の状態 : ショートにしたばかりだそうですが、日々のアイロン使用により表面がごわついた感じに。
● 施術 : カラー剤は、エアリーグレージュを。ショートは、赤味があると重たすぎるイメージになるので、マットを中心にグレーをプラスして、軽やかなのに髪の毛1本1本が柔らかくまとまるイメージに。トリートメントは、こちらも3Dトリートメントを施術。表面のごわつきをスムーズにし、髪の1本1本をしっかりコーティングします。