白髪染め

グレイヘアのカラー

タイに来て2年が経ちました。
20代半ばだった年齢も、すっかりアラサーに…。それまで全く白髪がなかったのですが、先日ついにアシスタントに「あれ?ここ白髪あるよ!!」と言われ、数えもらうと、まさかの26本!ありました(苦笑)
年齢も原因なのですが、タイは紫外線が日本の夏の2倍の強さあるので、頭皮のメラニンもUVでやられているケースが多いです。
それが原因で、日本にいる時よりも白髪が増えているという方が多いです。
URU SALONで色々なお客さまの髪を見させていただいても、僕と同じくらいの年齢で、白髪のある方がけっこう多いと感じます!!

今日いらしたお客さまは、白髪が数本ありましたが、「暗い白髪染は嫌!」というリクエストをいただきました。
年齢も僕と同じくらいです。

「白髪染め」という言葉の響きってなんだかネガティブですよね…。
「白髪は染めたいけど暗くしたくない」そういうお客さまが増えています。
実際の白髪染めは、艶があって色んなカラーが選べるオシャレなものですよ!

明るいカラー剤+希望色のカラー+白髪染カラー。この絶妙な配合をすれば、少し明るめの綺麗な白髪の染めができます(^_^)
よかったらぜひオーダーしてみてください!

(あわせて読みたい過去記事 : 「ローライトのヘアカラー」「傷んだメッシュをオシャレに!」)

白髪のおはなし

今回は「白髪」についてお話しします。

歳と共に増えてくる白髪ですが、白髪は主に「加齢」「ストレス」「毛穴への刺激」などが原因で発生します。
一般的な対処法として「染める」「切る」「抜く」ですが、 抜くのは毛根にかかる刺激が強い為、その毛穴から毛が生えてこなくなる可能性があるので、やめた方がいいでしょう。
切るのは、白髪が数本しかなく尚且つ見える場所にある場合なら可能ですが、切った場所から生えてきた短い白髪が立ってしまい、逆に目立つ事もあります。
やはり染めるのが、1番良いと思います。

白髪染めには大きく3種類があり、それぞれの特徴を知って自分の髪に合っているものを選んでください。

(1) アルカリカラー(ヘアダイ)
●黒い地毛を明るくできる
●白髪がよく染まる
●髪へのダメージがある

(2) 酸性カラー(ヘアマニキュア)
●黒い地毛は明るくならない
●白髪は染まるが長持ちしない
●髪へのダメージがない

(3) 天然染毛剤(ヘナ)
●黒い地毛は明るくならない
●白髪は染まる
●髪へのダメージがない
●パーマがかかりづらい髪質になってしまう
●染まるのに時間がかかる
●色が選べない

それぞれに良い点、悪い点がありますが、髪のダメージ度合いや、染めたい色、パーマなどのその他の施術とどう組み合わせるかなど、美容師さんに相談しながら選びましょう。

最後にもう1つ特殊な方法として、白髪を減らす育毛剤なんていうのもあります。これは毎日お使いいただくヘアと毛根のケア製品になります。
その中から、URU SALONの美容室で扱っているのは「フォリッジ スカルプエッセンス」という製品で、育毛剤なのですが、他の製品とちがい、白髪を減らす効果があるというものです。
具体的に、3ヶ月〜半年と継続して使うと、70%の確率で白髪が減るという効果があらわれます。加齢で髪が細くなり、白髪も気になる方にはピッタリの育毛剤ですね。気になる方は是非お試しください。

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【髪バナ 15】白髪染めとおしゃれ染め

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キリ お盆は日本に一時帰国してたんですけど、そのとき母の白髪染めを手伝ったんです。泡でプシュッと出したものを髪になじませるタイプでしたが、すごく簡単で使いやすかったです。市販の白髪染めも進化してるんだなってしみじみ思いました。
山田 確かに泡タイプはとても扱いやすいですよね。ただ、市販の白髪染めは、安くて手軽だという理由から使用する方が多いですが、髪にとってはあまり良くないので、髪を傷めたくない方にはお勧めしません…。美容院での施術に比べて放置時間が短い⇒“手軽”と思いがちですが、短いということは、短時間で色を入れなければならない分、強めの薬が使われているということなんです。
キリ 確かに。母はパーマもかけていますが、結構髪が傷んでます。
山田 また、これは白髪染めだけでなく普通のヘアカラー(ここでは“おしゃれ染め”と呼ぶことにしますね)にもいえることですが、髪の色は人それぞれ違うため、例えば黒髪からアッシュブラウンにしたい…という場合でも、赤みがかった黒髪の方と青みがかった黒髪の方では、配合するカラーも本来は違ってきます。市販のものは“万人の髪向け”なので、思い通りの髪色に染められない…ということがよくあります。実際に、「市販の白髪染めを使ったら青っぽい変な髪色になったので直して欲しい」という感じでウチに駆け込まれるお客さまもいらっしゃいますが、この場合は、市販の白髪染めの色が変だということでなく、お客さまの髪色と、その白髪染めに配合されていた色素が単純にマッチしなかったということになります。
なぎさ 昔、美容院を変えた時に、いつもと同じ色を注文したのにできあがりの色が全然違ったことがありました。美容師さんでも人によって配合が違うからなんですね。髪色って繊細なんだなぁと思いました。
山田 日本の大きい美容院には“カラーリスト”と呼ばれる、カラーのスペシャリストがいるくらいですからね。ちなみにURU SALONの布施は、日本ではずっとカラーリストをしていました。ヘアカラーに関することなら何でも聞いてください。
なぎさ そういえば、白髪って年を取るごとに徐々に増えていくものだと思うのですが、どの段階でおしゃれ染めから白髪染めに切り替えるんですか?
山田 一般的には、髪の毛の15%〜30%が白髪になった時点で白髪染めに切り替えるといわれています。ただし、例えば同じ15%でも、全体的にパラパラと混じっている方と、白髪が一カ所にかたまっている方では染め方も変わってきますし、希望するカラーもそれぞれですので、一人ひとりの髪の状態によって変わってきす。人によっては白髪染めとおしゃれ染めの薬剤を混ぜて使う場合もあります。
キリ …ん? そもそも、白髪染めとおしゃれ染めってどう違うんですか?
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山田 簡単に言うと、まず配合されているブリーチ剤の量が違います。黒髪の場合、最初にブリーチ剤で黒の色素を抜いてからカラーを入れます。白髪の場合は色を抜く必要がありません。カラーを入れるだけなので髪にやさしく、その点はヘナカラーと似ていますね。(ヘナについては先月号のバックナンバーをご覧ください)もう一点は、カラー剤の色が違います。白髪染めは全てブラウンがベースに入っているので色が濃いんですね。
山田 ただ、最近は「白髪染めでも明るいカラーにしたい」という方も増えていますので、おしゃれ染めと白髪染めの境があいまいになってきているともいえますね。