髪バナ

【髪バナ No.35】髪と頭皮のお悩みについて

No.35  髪と頭皮のお悩みについて
(arche+ 01月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

サロンには、髪や頭皮に関する様々なお悩みをお持ちの方が日々いらっしゃいます。タイに来たばかりで、急な環境の変化に対する体の反応の1つとして現れることもありますし、今の時期ですと、年末年始の忙しさや不規則な生活からくる疲れにより、抜け毛がいつもより増えたり、頭皮が張って黄色く変色してしまっている方も少なくありません。URU SALONにいらっしゃるお客さまで、毛髪診断を希望される方のお悩みは次のようなものとなっております。

例えば、一番多い“抜け毛”について、どんな改善方法があるのでしょうか。まず、円形脱毛症の方は、ストレスが原因であることが多いですが、お店でのカウンセリングや、ヘッドスパの血行促進効果で安心感が生まれ、ストレスが緩和し、良くなっていく例が多いです。次に、産後の抜け毛ですが、これは一時的なもので、大体3〜6ヶ月で生えてきますのでご安心ください。抜け毛の量と髪質によって、薄毛が目立つ場合は、その状態に合うよなカット技術で対応させていただきます。そして、それ以外で起こる、1日100本以上の異常な抜け毛の場合、ストレス、睡眠、食事、シャンプー、タバコ等あらゆる原因が考えられますが、カウンセリングを行い、1つずつ原因を改善しながら半年から1年かけて治していきます。

こちらの方の頭皮は赤く炎症をおこしています。考えられる原因は、❶シャンプー時に過剰に擦った ❷シャンプー剤が合っていない ❸シャンプー時のすすぎが不十分で石鹸カスで肌が荒れた…などです。今回は、まずシャンプーをアミノ酸系に変え、正しいシャンプー方法をアドバイス。
そして、食生活、タバコ、睡眠にも気をつけるようにしていただきました。さらに『カット+ヘッドスパコース』を月一回やっていただいた結果、頭皮の血行が良くなり炎症も治りました!

【髪バナ No.34】秋冬のトレンドカラーについて

No.34  秋冬のトレンドカラーについて
(arche+ 12月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

7月号では春夏のトレンドカラーをご紹介しましたが、今回は、秋冬のトレンドカラー紹介をしたいと思います。季節感が無く、年中同じファッションをしてしまいがちなタイにいるからこそ、ヘアカラーを少し変えることで、気分転換をしましょう!

2017年の日本の流行は、ズバリ“暗髪”です。暗くても透明感のあるカラーがトレンドで、特に、ベージュやブルージュ(ブルー+ベージュ、青みが特徴のアッシュ系カラー)などが人気ですよ。

明るさを5トーンから7トーンの暗めにすることで、上品プラス上質な色で肌を綺麗に見せてくれ、さらに瞳が綺麗に見える効果もあります。芸能人では、水原希子さんや石原さとみさんが、いつもこのトーンの髪色をされていますよね。
これに合う髪型のトレンドは、これまでの定番だった“ゆるふわ系” の髪型に厚みと重さをプラスした“重めヘア”が人気です。水原希子さんのようなクールなワンレングスボブや、レトロ感漂う重め前髪に、ゆるめのウエーブを組み合わせたヘアなどは、とても今年らしい感じがします。

紫外線で傷んだ毛先が黄色っぽくなり、バサバサに見えますね…。トリートメント剤たっぷりの暗めカラーで染めることで、パサつきをカバーましょう。暗髪は、カラー剤の色が落ちにくいので、色持ちがよいのも特徴です。暗めでも透明感のあるカラーを選ぶことで、嫌な黄色味を抑えてくれます。

また、白髪染めをされている方には、“インナーバレイヤージュ”というメッシュを入れることもオススメです!毎回の暗髪染めで飽きてしまった方も、ちょっとしたアクセントを入れることで印象がぐっと変わりますよ! ぜひお試しください。

【髪バナ No.33】セットがうまくできないのはなぜ?

No.33  セットがうまくできないのはなぜ?
(arche+ 11月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

今回は、自宅での髪のセットについて書いてみたいと思います。
URU SALONでもよく聞くお客さまの声に、「サロンで美容師さんにセットしてもらうとキレイに決まるのに、自分では再現できない」というのがあります。この理由は何でしょうか?「それは、美容師さんがプロだからでしょ!」とお考えの方が多いように思います。でも、これは間違いで、原因は『髪の乾かし方』にあるのです。ですから、この乾かし方さえ学べば、ご自宅でもサロン帰りのようなセットができるようになりますよ! 必要な道具はドライヤーとブラシです。

1.髪を根元から完全に乾かす
様々な髪質の方がいらっしゃいますが、髪を乾かす上での 基本は、 最初に髪の根元を乾かすことです。根元を乾かすようにドライヤーをあてると、毛先も自然と乾きます。毛先の方が先に乾いてしまった状態で根元を乾かすと、髪が乾きすぎてパサパサになってしまいます。また、ボリュームが出やすい人、癖があって膨らむ人は、不自然に引っ張りながら乾かすことをしがちですが、まずは自然に乾かしましょう。

2.髪を根元から立ち上げる
根元部分が乾いたら、ドライヤーの風を根元にあてながら、ブラシで毛の向きに逆らうように髪を梳かしていきます。そうすると、髪が毛穴から自然に立ち上がります。イメージ的には毛が地肌と垂直になるように起こしてあげる感じです。この時、髪の量が多い人などは髪がボワッと膨らんでしまいますが、気にしないでください。

3.毛先の方をブローして全体を整える
これで、生え際の癖が取れ、前髪にも自然な立ち上がりがつきます。その後は、髪をまとめるように毛先を軽くブローし、アイロンやワックスでスタイリングをすればサロン帰りのような髪になります。
また、面倒くさがり屋さんや、ショートカットの方は、下を向きながらドライヤーをあてることで、12のステップを同時に行うことができますよ!

12が終わった状態で寝て、3は朝起きてからでも大丈夫です。根元を完全に乾かし、毛を立ち上がらせた状態にしておくのが重要です。

【髪バナ No.32】ダメージヘアは蘇る?②

No.31  ダメージヘアは蘇る?②
(arche+ 10月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

今回は、ヘアカラーにまつわるあれこれを書いてみたいと思います。

日本人の髪型はここのところ “外国人風” がずっとトレンドになっていますね。外国人風のゆるふわクセ毛をパーマで再現したり、アイロンやカーラーでふんわりとした前髪を作ったり…と、日本人の “外国人風” への追求はすごいです。ヘアカラーも、今年は外国人風のカラーがトレンドです。どういうものかというと、アジア人独特の髪の赤みを抑えた上でカラーを入れるというもので、透明感のある、ナチュラルな外国人風髪色ができるのです。

私が日本にいた時に勤務していた表参道のサロンでは、『カラーリスト』というポジションにいました。毎日何人ものカラーをしていて出てくる、「こういう色があればなぁ」という色を自分で調合して作り、「いい色のレシピができた!」と思って使っていると、半年〜1年後、その色が正式にメーカーから販売される…ということが何度かあり、「流行が追いついた!」と、得意げになっていたのを思い出します(笑)。
場所柄、お店には芸能人のお客さまも沢山いらっしゃいましたが、カラーリストとして、ある大物女優の旦那さんのカラーを担当する時が一番神経を使いました。その方は、カラーをした際に、頭皮にカラー剤が付着することを嫌っていましたので、帰宅後に奥様である女優さんが頭皮をくまなくチェックするのです。ほんの1mmでもカラーが付いていると、ものすごいクレームが入るので、“髪の根元まで完璧に染めつつ、頭皮には一切薬剤をつけない” 塗り方がとても上達しました。今となってはいい思い出です。
この塗り方を “ゼロタッチ(またはゼロ塗布)” といい、コームを使って、根元から綺麗にカラー剤を付けます。肌荒れや敏感肌でヘアカラーを諦めている方、またはかぶれやすいという方にもオススメです。ただ、この塗り方には技術が必要なため、かなりの練習と時間がかかり、やらない美容室が多いです。URU SALONでは、スタイリストだけでなく、アシスタントもこの技術を持っていますので、カラー剤との相性でお悩みの方は、ぜひご相談くださいね。

ダメージヘアは蘇る?①』はこちら!

【髪バナ No.31】ダメージヘアは蘇る?①

No.31  ダメージヘアは蘇る?①
(arche+ 09月号 掲載のコラム 『髪バナ』より)

今回は 『髪のダメージ』 について、お客さまの事例を取り上げながら書いてみたいと思います。

ダメージヘアに悩まれているお客さまの中で深刻なものは、やはり縮毛矯正とデジタルパーマによるダメージでしょうか。両方とも、とても強い薬剤を使う施術ですが、「ストレートは縮毛矯正じゃなきゃ嫌!」という方もいらっしゃるかと思います。そういう方は、価格や手軽さではなく、髪に優しい薬剤を使ってくれる美容室をきちんと選ばれることをおすすめします。
URU SALONで、「髪がサラサラになった」「まるでトリートメントしたみたいな手触り」と大人気のストレートパーマ “シルクストレート” ですが、ありがたいことに、その評判を聞きつけてご来店される方が増えています。その中で、「デジタルパーマで毛先がバサバサになってしまったので、シルクストレートでサラサラにしたい」「縮毛矯正のやりすぎで髪がチリチリになってきたので、シルクストレートでツヤを取り戻したい」というお客さまが何名かいらっしゃいました。…しかし、強い薬剤でオーバーダメージを受けた髪は元に戻りませんので、切るしかなくなってしまいます。トリートメントを薬に例えるならば、薬によって病気の方を回復させたり、常に服用することで病気の症状を抑えたり、体調を整えたり…ということはできますが、死んでしまった人を生き返らせることはできません。それと同じなのです。そういう方には、とりあえず傷んだ部分(主に毛先)を切った上で、トリートメントでケアしながら時間をかけて美しい髪を育てていくという方法をおすすめしています。

また、ダメージ以外では、タイの水である硬水の中に含まるミネラル分等が髪に付着したり、汚れた空気からチリやホコリが髪に付着することで、髪がバサバサになったりします。これは髪が傷んでいるわけではありませんので、ご安心くださいね。
大切なのは、なるべくダメージを受けないように、どのくらいの間隔をあけてカラーやパーマをするか、担当の美容師さんときちんと相談しながら自分の髪と向き合うことはもちろん、自分でも日々のケアをし続けてあげることです。まさに、『美髪は一日にしてならず!』

『ダメージヘアは蘇る?②』はこちら!