シャンプー

シャンプーの泡立ち

最近タイに来られた方で、シャンプーのことで悩んでいらっしゃるという方が来店されました。

「シャンプーの泡立ちががほんとに悪い」
「お気に入りの日本のシャンプーを持ってきたけど、こっちじゃ全然洗いあがりが悪い」

…実はこれには明確に答えがあります。
日本とタイの水質の違いです。軟水の日本に対し、タイは硬水です。硬水とは、ミネラル、カルシウム、マグネシウムなどの金属物質を含んだお水。このお水を使うと大体の泡が出にくくなるのです!
しかし、タイの硬水レベルは、北欧などの国と比べるとそこまで高くないないため、シャンプー選びを気をつけるだけで、タイムがぐっと改善できます。

①元々のシャンプー剤の洗浄力がしっかり強いシャンプーで洗う。
②硬水でも軟水でもあまり洗浄力の変わらないシャンプーで洗う。

この2つです。しかし、
①番目のシャンプーは、髪の毛にダメージを与えたり、カラーを退色させてしまったりするので、②番目の、硬水でもあまり洗浄力が変わらないシャンプーがオススメです!

では、タイで売られているシャンプーは、タイの環境に合った作りになっているのでしょうか??
答えは、

イエス!!!!です。

しかし、タイシャンプーの大半が、この①洗浄力をしっかり強くしているシャンプーになります。ですから、泡がたっぷり出て洗いやすいです。汚れも取れます!
しかし、髪の毛が傷みやすく、カラーも取れやすいのが難点です。使い続けることで、髪もギシギシ、ガシガシに…
そこで、タイ在住の日本の方で髪のケアにこだわっていらっしゃる方は、日系美容室で販売されているサロンシャンプーを使われている方が多いんですね。

URU SALONで取り扱っているシャンプーの中にも②にあてはまるシャンプーがありますよ!

右のシャンプーには「ココイルグルタミン酸」、左のシャンプーには「ラウリルメチルタウリンNA」という成分が配合されているのですが、2つの共通点はアミノ酸からできているというところです。

アミノ酸からできているシャンプーは硬水でも泡が出やすいのです!
しかも髪に栄養も入ります!

いいことずくめですが、デメリットは①に比べコストが高いことですね…(^ ^;)
髪にはとてもいいのですが、価格的に購入を躊躇されている方もいるかもしれませんね。
でもそんな方に朗報です!
実はココイルグルタミン酸がメインのシャンプーは、フジスーパーなどにも数種類売っています!しかもお手頃価格で。
栄養のバランスはURU SALONで取り扱っているシャンプーの方が勝りますが、タイの市販シャンプーをチョイスするならパッケージ裏側の成分を確認して選ばれることをお勧めします。

参考までに…

●ココイルグルタミン酸
●ココイルサルコシン
●ココイルメチルタウリン
●ラウロイルメチルアラニンNA

この辺りがアミノ酸シャンプーの成分になりますよ。
シャンプーの成分表記を見てシャンプーを選ぶようになれば、あなたもヘアケア上級者かもしれませんね♪
皆さんが良いシャンプーとめぐり会えるように僕もこれからもがんばります!

(あわせて読みたい過去記事 : 「髪に正しいシャンプーの方法!」「タイで選ぶべきシャンプー」)

髪に正しいシャンプーの方法!

先日Phuketの方に旅行に行って真っ黒に焼けてしまい、Tシャツ焼けに悩まされる今日この頃です…(苦笑)
おかげさまでPhuketの綺麗な海と空は堪能できたので、よかったんですが(^ ^)

最近、お客さまとの会話の中で「シャンプー剤の適量が分からない」「髪の洗い方が合っているのか分からない」という話をよく聞きます。そこで、シャンプーがもっとやりやすくなれば!と思い、久々にブログ書いてみます!

まず、シャンプーの適量なのですが、美容師になりたてのアシスタントだった頃のシャンプーマン時代、毎日20人以上の髪を洗いましたが、その時の目安が、ポンプ式のシャンプーだと男性で0.5プッシュ(しっかりワンプッシュしないぐらい)~長い髪でも2プッシュくらいでした。
チューブに入っているシャンプーだと、一円玉〜五百玉ぐらいの量が平均量でした。

髪が長いから、量が多いからと4、5プッシュしているという方もいらっしゃるみたいですが、これは多すぎると思うので注意してくださいね。(あくまで私の基準ですが)

次に洗い方ですが、このモデルさんくらいの長さの髪で実践してみますね。
まず、髪と地肌はしっかり濡らしてください。地肌の汚れをシャンプー前にまずお湯で流すのが大事です!約1分から2分ぐらいかけてじっくり流しましょう。皆さん意外と30秒ぐらいですすぎを終わらせているみたいですが、ここの工程は大事ですので、しっかり地肌をすすいでください!

次にシャンプー剤の登場です!今回はワンプッシュでやってみます。適量だと思います。
まず、手で泡だてます。ここきちんとできていますか?泡だてないまま髪と頭皮にシャンプー剤をつけていませんか?(^ ^)
手になじませて泡立てる時、お湯を少し混ぜると泡立ちやすいです!この状態から髪につけます。
ワンプッシュでこのぐらい泡立ちます。シャンプーの量が多すぎ、泡立て過ぎだと洗い流すのが大変になるので、適量のシャンプー剤、適度な泡で洗うのが髪に一番よいですよ。

頭皮部分は指の腹でこすりながら洗い、毛先はこすらず、指を通すぐらいにしましょう。濡れた髪をゴシゴシこすると、キューティクルが剥がれやすくなるので、あくまで指を通すぐらいで!
頭皮マッサージなどもシャンプーしながらやるといいですね。
この後は、しっかりとすすいでください。シャンプー剤が髪と頭皮に残ると、匂い、ベタつき、かゆみの原因になので気をつけてください!

シャンプー剤のボトルには、使用方法として説明書きがありますね。

共通しているのは、①シャンプー前の予洗いを十分すること ②手のひらでちゃんと泡だてること ですかね。これをきっちりすることで泡立ちも全然違いますし、仕上がりがふんわりしますよ!
「タイは硬水なのでシャンプーが泡立たない」と諦めている方も、今一度シャンプー方法を見直してみましょう。

(あわせて読みたい過去記事 : 「タイで選ぶべきシャンプー」)

タイで選ぶべきシャンプー

ソンクランも終わり、タイは高温熱帯な日々が続きますね。
ぼくは、しばらくの間休みをいただいて一時帰国しておりました (^ ^)

ぼくは京都生まれの京都育ちなのですが、実はあまり京都観光をしたことがなかったので、京都北部にある天橋立に行き、温泉も堪能してきました。

そして、日本に帰ってきてものすごく思うのが…

「シャンプーとボディソープ、めっちゃ泡立つやん!!!」

髪を普通に洗うだけですごく綺麗になりますね。(髪の毛も傷まない!)
これはサロンでお客さまによく聞く話ですが、皆さん、一時帰国後は髪の毛が綺麗になって戻られます(笑)。
今日は、この原因と、タイで生活するならどうすれば改善できるかを解説しますね。

通常、シャンプーの際に髪を濡らすと、髪の毛の外側が開きます。
そして、開くときに硬水の水の方が、アルカリ性が原因でより大きく開くことがわかっています。皆さんもご存知かと思いますが、タイは硬水、日本は軟水です。
硬水は髪が大きく開くだけでなく、金属物質を多く含むので、開いた部分から毛が硬くなってしまうのです。
さらに硬水は、軟水に比べ泡立ちが悪いので、シャンプーの中で泡にならなかった界面活性剤(石鹸カス)が皮膚髪の毛に残りやすく、そういった石鹸カスが脂質や水分を奪い。乾燥を招いてしまいます。
これが、髪をダメージを受けたような質感にしてしまうのです…

タイで髪を洗うと、毛が硬くなる。洗えてない感じがする…という現象が起こるわけです。

「最悪じゃん!」と思ってしまいますが、タイならではの朗報もありますよ!
タイはココナッツと油ヤシ「パーム」の生産地です。

パームとココナッツのオイルの石鹸は硬水との馴染みがよく、石鹸カスが出にくいです。よくできていますね!
シャンプーに関しては、こちらのブログでも何度か紹介してますが、硬水と相性のいい「アミノ酸系のシャンプー」、つまり「アミノ酸でできた界面活性剤」を使用することをお勧めします。

今日はタイ在住の方のために、アミノ酸でできた界面活性剤の名前をお伝えしますね。
これは、タイでのシャンプー選びの大きなヒントになるかと思います!

①「ラウロイルメチルアラニン」
ヤシ、パームからできており。きしみの低減が持ち味。硬水でもバツグンの泡。

②「ココイルグルタミン酸TEA」
天然ヤシ油と酸性アミノ酸グルタミンから作られるため、安全性が高く、髪の毛の修復性にも優れている。

③「ココイルメチルタウリン」
ヤシ油とタウリンから作られていて、柔らかい泡質。低刺激な泡が持ち味。良質な泡が、手に取るように感じられ、硬水でもしっかり泡立つ。

———–
もちろん、これらの配合されたシャンプーはURU SALONでも取り扱っているのですが、たま~に、市販品にも紛れていますので、ぜひぜひ発掘してみてくださいね。
その他、髪のお悩み、シャンプーのお悩み等ありましたら、スタイリストに遠慮なくご相談ください!

シャンプーの成分について

このところ、年末年始のバカンスで海に行き、髪の毛を少し傷めてしまったお客さまが結構来店されています。
やはり、ダメージは極力防ぎたいですよね…
今日は、意外と知られていない「シャンプーからのダメージ」についてお話をしたいと思います。

「え?シャンプーって髪を傷めるの!?」と驚かれた方も少なくないのでは…?
でも、残念ながら、答えはYESなのです。

① 頭皮を洗いながら髪を傷めてしまうシャンプー。(価格の安いシャンプー)
② 頭皮を洗いながら髪をケアできるシャンプー。(価格の高いシャンプー)
シャンプーをざっくり2つに分けるとこうなります。

では、①の「頭皮を洗いながら髪を傷めてしまうシャンプー」とはどういったシャンプーを指すか?というと、実際のところ、スーパーやドラッグストアなどで売られている大手ブランドの一般的なシャンプーのほとんどがそうです。その中でも特に「あ、このシャンプー安い!」と思うシャンプーは、確実に髪をダメージさせます。

気をつけてほしいのがタイ産のシャンプーです。本当にきちんと探せば、タイ産シャンプーの中にも良いシャンプーはあると思います。
…が、スーパーで売られているシャンプーは、ダメージした毛をさらに傷めてしまうものが多いんです…

こちらは、タイで人気のオーガニックシャンプーのラベルです。
成分表の水(water)の次に書いてある、この赤い矢印の “Sodium Lauryl Ether Sulfate” というのが、ジャンプーの主な成分です。この成分は、シャンプーの主成分である “界面活性剤” の一種で、多くのタイ産シャンプーの主成分となっています。

恐らく、タイの人の髪の毛が日本人に比べて強いのと、シャンプーを毎日しない人も多いため、洗浄能力が高く、皮脂膜をガッツリ洗い落とす、この成分を配合しているのだと思われます。
この成分がメインのシャンプーでしっかり髪の毛を洗うと、「髪の毛全体の約100本分」のタンパク質が流失する(!)といわれているくらい、とても洗浄能力が高いです。

髪のため、体のため、を考えて「オーガニック」製品を使いたいと考えていらっしゃる方がこのシャンプーを購入されています。
このシャンプーは、オーガニックを謳っています。もちろんオーガニックの植物系のものが1つの成分として入っています。
しかしシャンプーの主は泡。
泡成分の “界面活性剤” 自体が頭皮と髪の毛の健康を担っているのです。

では、②の「頭皮を洗いながら髪をケアできるシャンプー」とはどういうものでしょうか。
これは、単純に美容室で売られているシャンプーとお考えください。
「結局、店の商品の宣伝じゃないか!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、…違うんです!
シャンプーに関しては、配合成分の質がそのまま価格に反映されている商品だとお考えください。やはり髪に良いシャンプーは、生産メーカーの研究費、材料代がかかってしまうのです。

「髪の病院」というコンセプトを掲げさせていただいているURU SALONで販売しているシャンプーも、値段は安くはないです。(きっぱりと言います!)
例えば、硬水でも泡立ちがよく、髪に栄養与えながら、カラーの色味をキープしてくれる キャラデコシャンプー は、200ml で700バーツ(2400円くらい)です。
この成分、この洗い上がりでこの値段だと、僕的にはナイスコストパフォーマンスだと思います。

髪が短く、丈夫で、髪のダメージを特に心配されていない方にはそこまでの高いシャンプーを使う必要はないと思います。(実際、体を洗うついでに石鹸で洗ってる!という男性もいらっしゃいますしね)
ただ、本当に髪のダメージや抜け毛で悩んでいらっしゃる方には、ぜひ一度サロンのシャンプーをお使いいただきたいです。
シャンプーの種類も沢山ありますので、自分の髪にはどのシャンプーが合うか、担当の美容師さんにお気軽にご相談くださいね。

タイのオーガニックシャンプー

髪にも良いことでおなじみの「コブミカンを使ってオーガニックアロマをしてみよう!」と、店長が思い立ち、市場でコブミカンを大量に買ってきたので、URU SALONは期間限定で柑橘系のいい香りがしています(^ ^)
その模様がこちら…

買ってきたコブミカンを絞って、アロマで炊いてます。完全なオーガニックなので、使えるのは1ヵ月くらいですかね。

そうそう、オーガニックといえば…
タイに来て僕がすごく気になっているのが、「私はオーガニックのシャンプー使っているのですが、なんかキシキシして微妙です…」とおっしゃるお客さまが結構いらっしゃるということです。
オーガニックなのにどうしてキシキシになるのでしょうか?髪が傷んでいるのでしょうか…??

タイにはオーガニックと謳っているシャンプーが沢山あります。ココナッツや、フルーツなどの原料大国ですからね(^ ^)
そして一本70Bとか100Bといった、すごく安いオーガニックシャンプーもあります。

しかし、どれも、どうしてこんなに “期待値以下” なのでしょうか…?
シャンプーソムリエの僕がタイに来てちょうど1年が経ちましたので、「そろそろブログで言うときが来た!」(笑)と思いましたので、今回はタイのオーガニックシャンプーの解説をしようと思います。

まず、世間では “オーガニック” というフレーズがかなりヒットするようになりましたね。しかし、オーガニックシャンプーと名乗るのには明確な定義がございません。
ですから、“オーガニックシャンプー” として売られているものが、オーガニックの成分がほんの少しだけ入っていて、更に、髪の毛の栄養になるかも定かではない、フルーツや植物の汁やオイルを微量入れただけの原価の安いシャンプーである可能性もあります。

「使ってみて、キシキシする」
「髪の毛が傷んでいる気がする」

そう感じるようなら、そのオーガニックシャンプーは髪の毛にデメリットを与えているかもしれません。

例えば、“アルガンオイル” や “ホホバオイル” といった、髪の毛に直接つけるタイプのオーガニックオイルは、髪を直接綺麗にしますし、コーティングして毛を守ります。
では、シャンプーにとってのオーガニックには何のメリットがあるのでしょうか…?
先ほどのようなオーガニック原料は、髪のコーティングやツヤ出し、スタイリングに効果を発揮することがありますが、頭皮と髪を洗うシャンプーに、絶大な効果を発揮したケースは実はまだ聞いた事がありません…
オーガニックを追求した高価なシャンプーでも、指通りや泡立ちが悪いものが多いです。

オーガニックのシャンプーで評判がいいシャンプーのほとんどが、完全オーガニックではなく、髪の毛に良い非オーガニック成分を多く含むものです。
お客さまからもよく “ノンシリコン” “オーガニック” “ボタニカル” のシャンプー全部使ったけど、なんかイマイチだった。と聞くことが多いです。

実際には、この3つの流行りのキーワードが、良いシャンプーのためのキーワードではないことが多く、良いシャンプーかどうかには、あまり関係ないのかもしれません…

もし、「ある程度のコストを使ってでも、髪にいいシャンプーを使いたい!」という場合は、美容師さんに “頭皮と髪質” と “ヘアスタイル” 、“髪色” を見てもらった上で、自分に本当に合うシャンプーを勧めてもらうのが一番いいのかなぁと思っています。

髪型だけでなく、毎日のシャンプー、ヘアケア、そして頭皮ケア、気になっている髪の悩み等、ぜひお気軽にご相談くださいね。