ストレートパーマ

【髪バナ No.14】ストレートパーマの失敗例

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前回まで、2度にわたって髪にやさしいストレートアイロン、ヘアビューロンについてお話ししました。ここのところ、URU SALON でもストレートパーマのお客さまが増えていますので、今回は、よくあるストレートパーマの失敗例についてお話しします。

サロンには、他店で失敗してしまったストレートパーマをなんとかして欲しいとご来店される方もいらっしゃいます。一番多いのが、すでにカラーやパーマで傷んでしまっている状態の髪に、強すぎる薬剤を使用したストレートパーマをかけてしまったことにより、髪が傷んでチリチリになってしまったお客さまです。

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これは髪の内部が完全に破壊されている状態なので、こうなってしまうと、切る以外に解決策がありません…。ストレート用の薬剤は強いので、扱いを間違えると、このように髪を台無しにしてしまう恐れがあるのです。また別の例として、ストレート薬剤の1剤が根元についてしまったことで(通常、根元にはつけません)、髪が根元から折れて、その部分から髪が切れてしまう…という失敗例や、1剤をつけたところに2剤がうまくつかないと、1剤しかついてない部分が同じく切れてしまうこともあります。

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薬剤以外では、アイロンで髪を伸ばす際の失敗があります。半乾きの状態でアイロンをしてしまったり、まっすぐにしようと強く引っぱりすぎることで、髪に深刻なダメージを与えてしまうのです。こちらも、元に戻すことができませんのでご注意ください…。
失敗してもなんとかなる例として、縮毛矯正などで髪がシャキンと真っ直ぐになりすぎて不自然になってしまった場合や、髪が乾燥しすぎてパサパサになって広がってしまった場合です。前者は、カット技術をもって対応できますし、後者はカウンセリングの後に、髪の状態に合せたトリートメントを施術することで対応できます。
ストレートパーマは強い薬剤を使うデリケートな施術ですので、信頼できるスタイリストさんにお任せしてくださいね。

【髪バナ No.6】ストレートパーマのアフターケア

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前回、ストレートパーマについて詳しくお話をしましたが、今回はストレートパーマをかけた後の注意点などに触れたいと思います。

パーマやストレートパーマをかけた後、美容師さんに「1-2日は髪を洗わないでください」と言われると思います。これは、パーマ液によって起こる髪の酸化を100%完全にさせるためです。美容院でパーマをかけ終わった時点では、パーマ液による酸化は実は80%程なので、髪をそのまま放っておくことで、残りの20%を自然に酸化させる必要があります。100%酸化した髪は、タンパク質が再結合しながらきれいに形が作られた状態なので、パーマが長持ちし、ダメージを軽減させることができます。これには、一般的に24時間から48時間かかるといわれていますので、「1-2日は髪を洗わないでください」という忠告とぴったり合うんですね。

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この自然酸化の期間中は、まだパーマが完成していない状態ということで、特にストレートパーマの方は、髪を結んだり、耳にかけたりして変なクセをつけないように注意してください。
そして、きれいなストレートの状態をできるだけ長く保つためにも、シャンプー後は毎回ドライヤーで完全に乾かして、髪をきちんと伸ばしてください。自然乾燥させると、髪が変にうねったりハネたりしてしまいます。また、お出かけの前に、洗い流さないトリートメントで髪を保護しながら低温のストレートアイロンでかるく伸ばすと、キレイなストレートヘアが一日続きますよ。
「ストレートがきれいに出ない」「ストレートパーマがすぐにとれてしまう…」とお悩みの方は、パーマ後のケアをぜひお忘れなく!

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クセ毛を伸ばすためにストレートパーマをされている方は、パーマ中やパーマ後のストレートアイロンの使用や、髪をきれいに伸ばすための日々の丁寧なブローなどで、普通の髪の人よりも熱ダメージを受けている傾向があります。URU SALONでは熱ダメージヘア用の専用シャンプーも取り扱っていますので、お気軽にご相談ください!

【髪バナ No.5】ストレートパーマのお話

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朝夕に天気の崩れやすい、本格的な雨季に突入しましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?日本の梅雨もそうですが、この時期になるとブルーな気持ちになるクセ毛の方も多いのではないでしょうか。きれいにブローしても湿気で変なクセが…というお悩みはよく聞きます。今回はそんな皆さんへおすすめの、ストレートパーマについてお話したいと思います。

クセ毛でお悩みの方の中には、ストレートパーマよりも縮毛矯正を選ばれる方もいらっしゃいます。どちらの方が髪を傷めるかという話は抜きにして、単純にどこが違うかというと、『単純明快、とにかくまっすぐにのばす』という縮毛矯正と、『まっすぐ度合いは縮毛矯正に敵わないけど、お好みで色々なのばし方ができる』というストレートパーマの違いです。
先日、縮毛矯正からストレートパーマにされたお客さまの髪の写真がわかりやすいですね(写真下)。みごとに自然なストレートになりました!
また、ストレートの場合、部分的にパーマをかけることもできます。前髪からこめかみのあたりのクセを何とかしたい方の前髪ストレートパーマや、髪の部分的なボリューム調整のためのストレートパーマなど、お客さまのご要望に合せたパーマデザインが可能です。パーマとストレートパーマを、全体にかけたり部分的に取り入れたり、強くかけたり弱くかけたりと色々駆使することで、髪質のコンプレックスをカバーしつつ、理想のヘアスタイルを作ることができますよ。雨季の湿気でも髪のお手入れがグンと楽になるストレートパーマ、皆さんもぜひお試しください。

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5ヵ月前に縮毛矯正をしたので、毛先はまっすぐシャキンとなっていますが、伸びた根元はクセが出てきています。ストレートパーマで、まずは根元のクセをのばしました。次に、(不自然にシャキンとのびた)毛先にもう少し自然な柔らかさを出したかったので、毛先の方にも柔らかめのストレート薬剤を軽くなじませ、毛先まで自然なストレートヘアの完成です!
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【髪バナ 02】雨季と髪の毛

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なぎさ 今回はURU SALONの布施さんにお越しいただきました〜。
布施 お手柔らかにお願いします(笑)
キリ ずっと相談したかったのが、雨季の髪のことなんです。私クセっ毛なので、ボワンと広がっていつも大変! どうにかなりませんか? できるだけ簡単な方法でお願いします。
布施 雨季の湿った空気は、クセ毛さんの大敵ですよね。きちんとドライヤーでブローした状態と濡れている状態の髪のギャップが大きい人ほど、この季節は悩んでおられるのではないでしょうか。
手っ取り早い解決方法のひとつは、ストレートパーマをかけることです。実際にこの時期になると、お客さまからの問い合せも増えますね。昔のストレートパーマや縮毛矯正といえば、ストレートに伸ばした部分と新たに生えてきたクセのある根元の部分にはっきりと境目ができてしまって、定期的にずっとかけ続けないといけませんでした。また薬剤も強力なので、髪を傷めるという悪循環でした。しかし、ウチの店でも使っているような新しいストレート用薬剤は、その“境目”が自然な感じにぼけるのと、トリートメントがふんだんに配合されているので髪に優しいんです。また、ひとつの薬剤で変なクセを伸ばしながらも自然なカールをつけることも可能なので、いかにも“伸ばしました!”というような不自然なストレートにはなりません。ですので、この時期だけ…と、かけてみるのもお勧めしますよ。気軽に美容師さんに相談してみてください。
なぎさ 薬剤も進化してるんだね〜。

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キリ ちなみにセット剤だけでなんとかすることはできますか?ヘアオイルとか使うと、しっとりしそうですよね。
布施 最近よく見る、さらさらした軽いタッチのヘアオイルの場合、効果は大体2-3時間くらいです。かといって、椿油などでは髪がテカテカになりますよね。この場合、ソフトタイプのヘアワックスがおすすめです。タオルドライした髪になじませて、そのままドライヤーで乾かすと、バターがフライパンの上で溶けていくように髪にしっかり馴染んでいきます。ワックスの場合、持ちもよいですしね。
なぎさ そういえば、湿気がクセ毛の敵なら、今っぽいくせ毛風パーマの人もアウトなんですか?
布施 もとの髪が、ストレートの人はセーフですが、根元からうねりのあるようなクセ毛さんはアウトですね…。
なぎさ 私の場合は、逆に猫っ毛なので、すぐペッタリとなってしまって…。外出前にブローを頑張ってもダメなんですよね。
布施 正直猫っ毛さんの解決策は難しいのですが、こちらもパーマという手段がありますよ。猫っ毛のお客さまで、トップに無理矢理でもボリュームを出したいとおっしゃられる方がいますが、雨季の場合、ふんわりとセットしても、その後ハードスプレーでガチガチに固めたりしない限りは一日中キープできません。そこで、上手にパーマを取り入れて、猫っ毛の特性を活かした髪型をつくることをお勧めしています。

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布施 髪も生き物ですので、ちょっとした環境の変化で日々表情を変えるもの。まずは自分の髪の状態を知り、受け入れて、うまくつき合っていくのがいいと思いますよ。
キリ それがよさそうですね〜