イラン旅行記 (前編)
こんにちは。URU SALONバンコク店の布施です。
実は、年末年始に10日間イランを旅行してきたのですが、地味に色々な方から旅行記のリクエストをいただいておりましたので、今更ながらボソボソとまとめてみたいと思います(笑)。
まず「なぜにイラン?」とよく聞かれますが、特に深い理由はなく、中東在住の知人から「イランいいよ〜」という話を聞いていたのと、適度なマイナー感に旅心をくすぐられたからなのでした。
しかし実際に行ってみると、その歴史・文化の奥深さに圧倒されたり、現在の中東とイスラム教に関する問題を改めて考えさせられたりと、なかなか興味深い旅になりました。
スクンビット39のイラン大使館でちょっと面倒くさいビザ申請を終え、マハーン航空というイランの航空会社の飛行機で、バンコクから直行で7時間ほどのイラン。飛行機が着陸した途端に機内の女性が一斉にスカーフを被りはじめるので「あーイランに来たんだな」と実感できます。
初日はそのまま世界遺産のイマーム広場で有名なイスファハンまでバスで移動しました。
ここは書きだすと長くなるので割愛しますが、たまたま乗ったバスの運転手が問題のある人だったので、いろいろとゴタゴタしながらでしたが、なんとか目的地に着き一安心…。
知人に紹介してもらった “Iran Hotel” という所に泊まりましたが、ホテルの人がとても親切でいろいろと教えてくださったおかげで、イスファハンを満喫できました。
有名なイマーム広場は、17世紀のはじめに完成したそうですが、歴史の知識がなくても当時の栄華を感じることができます。広場をぐるりと囲む歴史的なアーケード、細やかなタイルワークが美しすぎるモスクや、にぎやかな市場をめぐったり、レトロなカフェでお茶をしたりと、何時間でも飽きずに楽しめました。ウズベキスタンのサマルカンドで見たターコイズブルーのモスクも同じような感じだったのですが、シルクロードを渡って様式が伝わったのでしょうか…?ロマンですね〜。
イスファハンは夜景も素敵でした。夜になるとザーヤンデ川にかかる橋がライトアップされるので、とても美しいです。もちろん、ライトアップされた橋は普通に渡れます。
あと、イスファハンに行かれた方にぜひ行って欲しいところはアルメニア人居住区にある教会です。イランでキリスト教というミスマッチな組合せですが、教会内部の壁画は見事で、併設のアルメニア人に関する展示も興味深かったです。過去のアルメニア人大虐殺の歴史はユダヤ人のものと比べると知名度は低い気がしますが(僕の無知のせいですね)、色々と考えさせられました。
あ、最後に、アバシホテルという格式のある5つ星ホテルで美しい中庭を眺めながらお茶をしたのですが、これもおすすめです。コーヒーもケーキも美味しくて癒されました。
イスファハンの次に訪れたのはヤズド。ヤズドでは市内からかなり離れたFahrajという村に宿泊しました。
この村は砂漠の真ん中にあり、土壁のモスクや町並みがとても美しいところでした。ホテル主催の砂漠ツアーに参加して、砂漠でキャンプファイヤーと夕食…だったのですが、その日はびっくりするぐらいの強風で、キャンプファイヤーどころか目も開けられない状態…(苦笑)。でも、出来上がったイラン版クリームシチューは砂がジャリジャリしていたものの美味しかったので、まあ良しとすることにしました(笑)。
Fahrajでは、”Favardinn” というホテルに泊まりましたが、毎日朝食に出てきた、ホテル内で栽培されているオーガニックのキュウリがめちゃくちゃ美味しかったです。今までの人生で食べたキュウリで一番かもしれないです!
どうしていちいちホテル名を載せるかというと、イランは長らくの欧米諸国からの制裁によりクレジットカードが使えず、よってAgoda等での事前のホテル予約ができません。トリップアドバーザーや口コミでホテルを検索し、そしてそのホテルのメールアドレスをなんとか調べ、メール予約をしないといけないのです。『地球の歩き方』に載っているホテルは数が少ないので、僕たちも今回色々な方のブログを参考にさせていただきました。ので、少しでもこれからイランに行かれる方の助けになれば、と思ってのことです。
ヤズドの町歩きは、適度なローカル感があってとても楽しく、お菓子が有名なのでしょうか?お菓子屋さんが沢山ありました。日数が足らず、ゾロアスター教関連の聖地巡りができなかったのが最大の心残りですが、砂漠を堪能できたのでまぁいいか…
結構長くなってきたので、続きは (後編) としてアップしますね (^_^)/
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